story

手ぶら&電車でコースデビュー 茅ヶ崎ゴルフリンクス流「はじめの一歩」

コロナ禍でゴルフ人気が高まっている。まずは練習場で基本を覚え、少し打てるようになったら、次はコースデビューしたくなるだろう。だが、ゴルフには守らなくてはならないルールやマナーが存在する。特にスロープレーには要注意。初心者だけでコースへ行くのは、他のプレーヤーの迷惑になりがちだ。

サポートスタッフとともに最終組でラウンドする特別プラン。2名以上で申し込むことができる

とはいえ、上級者に付き添われた初ラウンドも、クラブを持ってコース内を駆け回り、アプローチではグリーン周りを行ったり来たり。1日中、気を遣い続け、終わることには身体も心もヘトヘト…なんてことも少なくない。

しかし、初心者だって一人のゴルファーだ。同じグリーンフィを払うのだから、肩身の狭い思いをすることなく、プレーを楽しんでもらいたい。その上で、ルールやマナーも学ぶにはどうしたらいいか?そんな思いから誕生したのが、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(以下、茅ヶ崎GL)の「初心者ゴルファーサポート企画」だ。

2021年4月より実施しているこの企画では、週に1度、サポートスタッフが帯同しながら、最終組で9ホールを回るプランを用意している。後続組を気にせずにルールやマナー、2時間30分以内でラウンドする“スムーズプレー”のポイントを学べるのだ。

経験豊富なサポートスタッフが、ルールやマナーだけでなく、ゴルフの楽しみ方もレクチャーする

かかる費用は通常のプレー料金のみ。その上、PINGの最新ゴルフクラブが無料レンタルでき、ボール(HONMA D1ボール3個)、グリーンフォーク、マーカー、ティーペグもプレゼント。茅ヶ崎GLはドレスコードフリーだから、服装は動きやすければなんでもOK。必要な持ち物は、グローブくらいだ。

また、茅ヶ崎GLはクラブバスこそないものの、JR茅ヶ崎駅からコミュニティバスで約10分(150円)、タクシーなら約5分(1000円程度)でアクセス可能。電車で気軽にコースデビューができてしまう人気企画となっている。

オリジナルケースにセットされたフォーク、ティー、マーカーのほか、ボールもプレゼント

これまで約120人の初心者ゴルファーに付き添ってきたが、今回は女性ゴルファー2人の体験を紹介したい。参加してくれたのは、ゴルフ歴10カ月の木林綾音さんと、ゴルフ経験は練習場で1回のみという星野ゆいさん。そして、2人のサポートスタッフとして、ゴルフタレントのSabu(サブ)さんが駆けつけてくれた。

サポートスタッフのSabuさん。明るい笑顔とポジティブなトークでゴルフの楽しさを教えてくれる

「ゴルフは時間も気にしなくちゃいけないし、周りの人の目も気になって、初心者はいっぱいいっぱいになっちゃいますよね。ゴルフはうまく打つことだけじゃなく、風景の美しさや、同伴者とのコミュニケーションなど、楽しみ方はいろいろあります。そんなゴルフの楽しさを一人でも多くの人に知ってほしくて、サポートスタッフに立候補しました」というSabuさんは、元スポーツジムのインストラクターで、ゴルフ歴13年、ベストスコア79と頼もしい。

今回は「withLabゴルフ女子プロジェクト」とのコラボ企画。ゴルフがうまくなりたいwith読者モデルの2人がラウンド

コースでのプレー経験はあるものの、正式なルールやマナーには自信がないという木林さんは、「初ラウンドは18ホールだったけど、今日は9ホールなのでだいぶ気楽です。自分のクラブはいただき物なのですが古いので、最新クラブでラウンドできるのも楽しみです」と余裕のコメント。

この日、コースデビューを飾る星野さんは、最近周りの友人が続々とゴルフを始め、自分も体験してみたくなったそう。「ゴルフはルールやマナーが厳しそうだし、お金もかかる。他のスポーツよりもハードルが高いイメージがありました。でも、この企画ならトライできるし、電車で来られるのもうれしいですね!」

Sabuさんの案内のもと、手押しカートにキャディバッグを積み込んで、スタートホールに向かう。ほしのさんにとっては、初めて立つティーイングエリアだ。ティショットはティーマーカーの間から打つこと、ティーアップのやり方など、手取り足取りレクチャーを受ける。ふたりとも緊張の面持ちだったが、思い切って振り抜いた第1打は、しっかり前へ飛んでいった。

ドキドキのコースデビュー。次第にサポートスタッフもびっくりのナイスショットを連発

ホールをこなしながら、様々なルールやマナーを2人に授けるSabuさん。バンカー内でソールしてはいけないことや、砂をレーキで均すこと、ショットで芝が削れてしまったときの目土のやり方、ディボットの直し方など、初心者には少しレベルが高いと思われることも丁寧に説明している。

初心者はグリーン周りで苦戦しがちだが、Sabuさんのアドバイスでアプローチやパットの距離感も少しずつ合ってきた。長めのパットが決まり、自然と笑顔と歓声がこぼれる3人。いつしか初ラウンドとは思えないほど、明るくリラックスした空気が流れていた。

初心者は免除されがちなバンカー均しも、この日は入り方からレーキの使い方までしっかり習得

9ホールにかかった時間は2時間20分ほど。Sabuさんの協力により、進行もスムーズだった。

「友達とラウンドしたときは、考えなくてはいけないことが多過ぎて、頭のなかが大混乱。楽しむどころではなかったです。でも今日は、Sabuさんに最適なクラブを選んでもらったり、狙いどころを教えてもらったりして、私は目標に向けて振り切ればいいだけだったので、ショットするのが気持ちよかった。楽しかった分、もっと上手になりたいと思いました」という木林さん。

「9ホールは、思ったよりあっという間でした。Sabuさんに『力を入れないほうがうまくいく』と言われて、意識したら本当にその通りで驚きました。以前、練習場に行ったときはゴルフの楽しさが分からなかったけど、今日は本当に楽しかったです。ここからが、私のゴルフ人生のスタートになりそうです」と星野さん。

スタートの緊張が嘘のように、笑顔いっぱいのラウンド。ナイスショットもたくさん生まれた

ゴルフに気軽に触れてもらい、ゴルフで人生をもっと楽しく豊かなものにしてほしい。そう考えるGDOにとって、新たなゴルファー創造は大切な使命のひとつだ。茅ヶ崎GLでの初ラウンドが、長いゴルフ人生の記念すべき第一歩としてその胸に刻まれるように、これからもより良いサポートを模索していきたい。

withLabゴルフ女子プロジェクト」とは
初心者は「楽しいラウンドデビュー」を、経験者は「もっと上手に!スコア10」を目指すプロジェクト。「これからゴルフを始めたい」人にも「もっと上手になりたい」人にも役立つ内容が盛りだくさんの情報を発信。

「GDOで働く」ことにご興味のある方はこちら

文・澤井さやか/写真・角田慎太郎/構成・PLAY YOUR LIFE編集部

この記事をシェアする