story

ゴルファーよ、TRY SHOTで大志を抱け

大丸札幌店のゴルフ用品フロアで開催された「HOKKAIDO GOLF FESTA 2023」

札幌駅に隣接する大丸札幌店で4月12日(水)から17日(月)の6日間、「HOKKAIDO GOLF FESTA 2023」と銘打たれた催しが開催された。出店したGDOは最新ギアや中古クラブ、ゴルフウェアなどを販売する傍ら、北海道で特別にプロモーションしたいサービスがあった。それは知る人ぞ知る…ではいけないので、今回認知を広めたかった「TRY SHOT(トライショット)」というサービスについて、読者の皆さまにも少し概要を説明したい。

このサービスは、新品クラブを1カ月、3カ月、6カ月と期間設定した上で月2980円(※商品、期間によって変わる)から利用でき、期間終了後はそのまま返却するか、残価で購入するかを選ぶというものだ。これは、GDOが中古ショップ「ゴルフガレージ」を運営しているからこそ実現できた仕組みである。いわゆるリースやサブスクに似たサービスだが、利用するメリットはいくつかある。

そもそも、ネット通販でクラブ購入する場合、試打できないことが大きな課題としてあった。「買ったけど、合わなかった」というリスクを軽減するために、2018年10月に始まったのがTRY SHOTである。数年間展開してみると、初期費用を大きく抑えて最新クラブが使えるメリットは様々なニーズに合致する可能性が見えてきた。

北海道のゴルフシーズンは約半年と限られている

ここで冒頭に戻って「なぜ北海道か?」という疑問に答えたい。当地ではゴルフシーズンが4月後半から11月中旬までの約半年間と短いため、TRY SHOT6カ月プランなら毎シーズン最新クラブを使い続けることができる。これが道民ゴルファーの潜在ニーズにマッチするのではないか?と予測したわけである。普段は顧客の顔が見えないネット通販だが、今回は現地で道民ゴルファーと向き合って、その反応を見てみたいと考えたのだ。

TRY SHOTの責任者であるGDOの津曲勇司は、イベント期間中はサービス内容を説明して見積もりまで取れれば充分と考えていたが、いざ始まってみると見積もりからその場で利用に至った人が4割強。「北海道ユーザーの熱量を感じました」と想像を上回る反響に驚いたという。

TRY SHOTの利用を決めた岩倉憲一さん

実際、新聞広告を見て来場したという札幌市在住の岩倉憲一さんは、気になっていたドライバーを試打するとすぐに6カ月プランでの利用を決めた。「シーズンの間はこれを使って、来年また新しいモデルが出たらTRY SHOTすればいいね」とご満悦。実は、昨シーズンも新ドライバーを店頭で購入した岩倉さんだが、コースでは期待に反してあまり良い結果が出なかったという。そんな時にもTRY SHOTなら返却という選択肢があり安心だ。さらに、フェアウェイウッドやユーティリティもTRY SHOTできることを知り、続けて試打。ユーティリティはドライバーより安い月額料金で利用できるので、夫人とともに真剣に迷っていた。

また、今回のイベント運営を手伝った北海道大ゴルフ部キャプテンの森塚あかりさん(20歳)は、学生たちがゴルフをやらない理由の第1位が「お金が掛かりそうだから」と教えてくれた。まず道具をそろえなくてはいけないが、古くて安いクラブではモチベーションも上がらない。親や知人から譲り受けたりできなければ、通常は5万円~10万円の出費を覚悟しないといけないだろう。初心者や学生にとって決して低いハードルではない。

学生ゴルファーの森塚あかりさん(左)と前川浩輝さん(右)

だが、初心者用のクラブセットもTRY SHOTできるのだ。例えば、ブリヂストンのメンズ11本セットなら6カ月プランで月4980円。レディース8本セットなら同じく月3980円で利用できる。ちなみに618日まではGDOポイントが6000ポイントもらえるキャンペーン中なので、実質2万円ほどで半年間(北海道ならば1シーズン!)、初めてのゴルフにも挑戦することができてしまう。

北海道学生ゴルフ連盟の委員長、前川浩輝さん(22歳)は「ゴルフクラブはメンテナンスフリーだし、協力してくれる練習場やゴルフ場は学生料金で利用できます。キャディバイトをして、午後に回らせてくれるところもあるし、意外とお金は掛かりません」と、クラブさえ入手できればプレーの敷居は低いという。まずは半年から1年間、楽しいかどうかやってみたいという層にも、TRY SHOTはうってつけのサービスだろう。

「もっとTRY SHOTサービスを磨いていきたい」というGDOの津曲勇司

2023年に入り、GDOでのクラブ購入者の1割以上がTRY SHOTを利用している。「クラブの新しい買い方を提案したい」と言う津曲も「いろいろなクラブでラウンドする楽しさがありますね」と、“所有しない”利用法にハマりつつある。なんならシャフトだってTRY SHOTできるのである。

今回のイベントをきっかけに、試打会とTRY SHOT受注会を連動させる企画も検討が始まった。ゴルファーにとって何が便利で、どんなスタイルが快適なのか? ゴルファー心理を理解して、それをサービスまで落とし込みたい。誰よりもゴルファーに寄り添った存在になることこそ、私たちが抱く大志だから。

<了>

【関連リンク】

TRY SHOT ゴルフ用品月額サービス

中古ゴルフクラブの販売・買取 ゴルフガレージ

写真・文 今岡涼太

この記事をシェアする