story 2018.08.08 ゴルフを始めるハードルを軽々と越えていく、ファンの熱量。声優・森川智之氏ゴルフトークイベント開催レポート 多様性 サブカル 森川智之 ファンとは何か。日本経済新聞に掲載されたコラムが話題になったことがある。その一部には、こうある。「ファンというのは、最初、『なんとなくその人を観ていると嬉しい』というところから始まり『その人が活躍したり、いい成績を出したりすると嬉しい』という段階を経て、『もう、ただ、その人が幸せそうなら、活躍とか成績とかどうでもよくなる』という境地に達するものだと思う。そして、最後は『ただ、その人がこの世の中に生きているというだけで、なんだか嬉しい』となっていく」まるで親が子を想うような気持ちで、ひたすらにその人のすべてを理解するファンの心理。その熱い関係性がきっかけとなり、意外な人たちがゴルフを一斉に始めるかもしれない。2018年7月、声優の森川智之氏をゲストに招いたイベントを開催したトム・クルーズ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーブスなどの大物海外俳優の吹き替えから『FINAL FANTASY VII』(『ADVENT CHILDREN』以降)のセフィロスなどのゲームキャラクターや『SLAM DUNK』の水戸洋平などアニメキャラクターまで、多くの声を演じ分ける有名声優、森川智之氏がGDOのオフィスにやってきた。なぜならその日は、ゴルフを最近始めたという森川氏のファンの方々に向けたゴルフ体験イベントを開催する当日だったからだ。意外に思えるのかもしれないのだが、同氏の「いつかファンと一緒にゴルフを楽しんでみたい」という想いと「ゴルフになかなか縁のない方にもゴルフの楽しさを届けたい」という私たちGDOの想いが重なって、2018年7月に本イベントを開催する運びとなったのだ。普段私たちが接する自社のお客さまやゴルファーの方々とは違い、参加者の方々の多くはゴルフに普段接することがない人ばかり。まず、どんなことを伝えれば興味を持っていただけるのか・・・正直予想がつかないままに当日を迎えた。しかし、その心配は杞憂に終わる。抽選で選ばれた54名の参加者。全員、女性!「森川さんのすべてが好き」というそのファンの熱量は想像以上で、我々の不安は完全に取り越し苦労となり、参加者の方々の興味は一気にゴルフへ向かった。イベントの最初のコンテンツは、森川氏とGDOが運営するゴルフレッスン事業GOLFTECの名物コーチ、吉田幸太郎とのトークセッション。ゴルフを始めたきっかけを「先輩声優の堀内賢雄さんという人がいましてね・・・」と話し出した時点で参加者からクスクスという笑い声が漏れる。どうやら、ファンの間で森川氏と堀内氏の微笑ましい関係性はかなり知られた話のようだ。そこから、「堀内賢雄さんと一緒に練習場に行って、球の横に釘が刺さっているイメージを持って、それを打つようにクラブを振れと言われた」という話や「知り合いのプロダクションを経営する社長さんたちと一緒に青山のゴルフ専門店でクラブセットを購入した」エピソード、「はじめてラウンドしたゴルフ場が名門コースの東京よみうりカントリークラブだった」ことなど、笑いを交えながらトークを展開。参加者は身を乗り出すように話を聞き、こんなに近くで声を聞くことができるなんて、といった喜びを醸し出していた。森川氏とファンの間では有名なエピソードが出ると、会場が笑いに包まれるトークセッションが終わると、次はGOLFTEC吉田による森川氏へのワンポイントレッスン会を実施した。GDOオフィスにあるシミュレーションゴルフ機器を使ってスイングチェックを行う。過去には筋力トレーニングを趣味にもしていた同氏は、初心者とは思えない豪快なスイングを披露。吉田との掛け合いもすっかり阿吽の呼吸にもなってきたこの頃には、レッスンというよりはお笑いライブのような雰囲気に。参加者もすっかりリラックスした雰囲気で、「吉田コーチ!もっとちゃんとレッスンしてー!」などと冗談交じりの掛け声も入るほどだ。最後は森川氏とじゃんけん大会。勝った人数名がパター対決をする権利を得る。はじめて握るクラブに緊張する女性陣を優しくフォローし、うまくホールに入るようにふざけて軌道を修正してあげたりする森川氏。ファンを楽しませ、喜ばせ、大切にするスタンスが垣間見られた。パター対決に勝った人たちはゴルフに関連するグッズ類を手にして、満足げな顔で席に戻っていく。このきっかけがなければゴルフグッズなど手にすることもなかった人たちかもしれないと思うと、なんだか感慨深い。最後はファンの方々をエントランスで見送り、イベントは終了。森川氏に感想を聞くと、「僕はいまゴルフが楽しくて、楽しくて仕方がないんです。だからファンのみんなにも、その楽しさを伝えていきたいと思っていました。今日のイベントを通じて、ゴルフはとても身近なものなのだと感じてくれたらいいなと思っています。参加してくれた人たちの雰囲気から、このイベントをとても楽しんでくれたことがわかったので今日は成功かなと思っています。今後、ある程度みんなが打てるようになってきたらショートコースで一緒に回ったりしたいですね」とファンとのラウンドを楽しみにしているとコメントした。ファン一人ひとりに丁寧に手を振って、お見送りをする森川氏ゴルフというものは、始めるときにさまざまなハードルを感じることが多い。「プレーが難しい」「お金がかかる」「一緒に行く人がいない」・・・。だが、その人が好きなものが好き。その人の楽しんでいることを自分も体験してみたい――そんなファン心理が起点となったとき、それらの障壁は軽々と凌駕されるのだと思う。意外な人たちが一斉にゴルフを始める起爆剤はこんなところに転がっているのかもしれない、と感じた一日だった。遠路はるばる五反田まで。森川氏のファン同士ということで友人になった関係だそうGOLFTEC by GDO[ゴルフテック]上手くなるゴルフレッスン「GDOで働く」ことにご興味のある方は、こちらから。 文・PLAY YOUR LIFE編集部/星 写真・角田慎太郎 この記事をシェアする 一覧に戻る 関連ストーリー Related Stories 2024年に日本フットゴルフ協会は設立10周年 “新スポーツ”の現在地 フットゴルフ 2023.11.24 ナイトピクニックが実現する「都市型ゴルフ場」の新たな価値 ナイトピクニック 2023.10.17 Night Golf & Beer in CHIGASAKI 2023 多様性 2023.09.28 ワクワクするような新しいこと、ゴルフ場からはじめよう ~New discovery day supported by XXIO~ 多様性 2022.10.31 一覧はこちら