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ゴルファー × メーカー × 練習場 × GDOで創造する、新しい試打体験 ~シャフト&グリップ合同試打会2025~

愛知県豊橋市のご当地グルメは、カレーうどんの下にとろろご飯が隠れた一杯で2度美味しい「豊橋カレーうどん」ですが、1122日(土)に同市内のゴルフヴィラ・ローランGDOが主催した「最新シャフト&グリップ 大試打会2025」は、グラファイトデザイン、フジクラ、日本シャフト、KBSUSTマミヤ、トゥルーテンパー、ゴルフプライドの7メーカーが一堂に会した豪勢なイベントでした。

ゴルファーの熱気があふれるシャフト&グリップ合同試打会

各メーカーによるスタイリッシュな展示

2023年から始まった“大試打会”では、複数メーカーの最新モデルを同じ場所で試せます。メーカー単独イベントでは比較検討しづらいというユーザーの悩みを解決し、1メーカー15分ずつ、参加費無料で好きなメーカーを好きなだけ試打できるので、受付開始前から整理券待ちの行列もできています。オリジナルグッズが当たるスタンプラリーは多くのメーカーを回るほど当選確率がアップするので、全メーカーを制覇する人も少なくありません。

15分で区切られた枠を先着順に選び放題

◆好きなメーカーを好きなだけ

株式会社グラファイトデザインの齊藤俊輔さんは「単独でやるより集客力があるし、他のメーカーさん目当てで来場した人にも、うちの製品を打っていただけるので、合同でやるメリットは大きいです」と話します。近年はクラブメーカーが純正シャフトに力を入れるようになり、「量販店でカスタムシャフトを目にする機会が減っているので、こういう試打会で実際に打ってもらうのはすごく大事」と製品の認知拡大に期待します。

リクエストに応じてシャフトを提案するグラファイトデザインの齊藤さん

イベント開始直後から熱心に試打をしていた豊橋市在住の三浦源さんは、約30年のブランクを経て2019年にゴルフを再開しました。ミタナラバコウタロウの動画ファンで「腕は悪いけど、ギアは大好き(笑)」と自称します。この日のお目当ては日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR 110」でしたが、他にも振りやすいシャフトが見つかりました。「夢を見られる」という三浦さんのギア探しの旅は、まだまだ続きそうな気配です。

打席に設置されたモニターで、飛距離や弾道が分かるトップトレーサー・レンジは試打にはもってこいの環境です。「フジクラのSPEEDER NX GOLDと、USTマミヤのATTAS RX ULTRA BLACKを打ちたかった」という豊川市在住の松田徹さんは、最近シャフトが硬く感じるようになり、今回は軟らかいRシャフトを試しました。「でも、(硬い)Sの方が良いんじゃない?と言われました」と悩ましげ。それでも、ゴルフプライドのグリップ試打には目から鱗で「ちょっと太くした方が、球が安定しましたね。すぐにでも変えようと思います」と新たな発見を喜びました。

三浦源さん(左上)、松田徹さん(右下)ら来場したゴルファーたち

グリップメーカーとして唯一参加するゴルフプライドの清水努さんは「顧客体験の場としてグリップを試打できる機会はなかなかないので貴重な場をいただいています」と言いますが、それは来場者にとっても同じことです。「ヘッドやシャフトに比べてグリップは目立ちませんが、重要なカスタムパーツの1つであり、一番安価にチューニングできるので、もっと注目してほしいです」と訴えます。

グリップ試打ができるのは貴重な機会です

◆サードプレイスを目指す練習場

開催する練習場にとっても、試打会をきっかけに初来場するユーザーも多くいて、イベントは新たな価値をもたらします。1年前にリニューアルをしたゴルフヴィラ・ローランの大森一樹さんは「ゴルフ練習場から、職場でも仕事場でもないサードプレイスに転換していきたいと思っています」と話します。施設内にはカフェとして利用できるレストスペースもあり、ゴルフ練習以外でも来場できるように配慮されています。

また、ゴルフショップには工房が併設され、グリップ交換やリシャフトにも対応します。「クラブはヘッドだけじゃないってことを少しでも知っていただき、変える楽しみを味わってもらいたいです」とゴルフの深淵に誘います。

ゴルフヴィラ・ローランの大森一樹さん

◆“四方良し”のリアルイベントへ

GDOにとってこのイベントは、ゴルファーとメーカー、練習場の方々と直接触れ合える貴重な場です。発端は、地方開催を望むメーカーが集客に不安を感じていたこと。GDOならば、自社の会員基盤を活用して各エリアに在住の会員にピンポイントで告知できるし、合同でやることでさらなる集客や運営の一元化も可能になります。三者をスムーズにつなぐハブとしてGDOが機能することで、オンラインでは伝えきれない“体験価値”を生み出しているのです。

ゴルファーの満足、メーカーの接点拡大、練習場の活性化、そしてGDOとしての顧客価値創造。三方良しどころか四方良しのイベントとして、合同試打会は確かな存在感を示しています。「僕たちも、これだけ熱量の高いゴルファーのインサイトを把握できる良い機会になっています」とGDOの高木康誠は胸を張ります。デジタルとリアルを融合してゴルファーの「試す自由」をアップデートする合同試打会は、これからも進化を続けることでしょう。

イベントを担当したGDOの高木康誠

<了>

写真・文 PLAY YOUR LIFE編集部

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