story 2024.11.01 「好きを育む」 キッズゴルフが目指す未来 キッズゴルフ 親子ゴルフ PGAジュニアリーグ 小学生に人気の習い事といえば、1位:水泳、2位:英会話、3位:ピアノ、学校の予習・復習、5位:サッカー、習字と続きます(出典:ベネッセ教育総合研究所)。ほかにも野球やダンス、武道などが人気ですが、私たちは「ゴルフ」をその選択肢に加えてもらうことを目指して、小・中学生を対象にしたキッズゴルフというジュニアスクールを運営しています。小学校低学年から中学生までがゴルフを楽しむキッズゴルフ基本メニューは月4回の練習場レッスンと、月1~2回のラウンドレッスン、長期休みのキャンプ(合宿)で、挨拶や時間厳守、団体行動やルールを守るといった生活面も指導します。スクールとはいえ、「家族でゴルフを」というスローガンのもと月1回は親子イベントを開催しており、楽しみながらゴルフを学び、ゴルフを末永く続けてもらうことを重要視しています。合宿も和気あいあいポイントは、子どもたち一人ひとりの心の中に「ゴルフが好き」という気持ちを植え付けられるかどうか。「好き」は「自主性」を育みます。キッズゴルフの高杉青空コーチは「大会で活躍したいとか、もっとうまくなりたいから練習の回数を増やすとか、一年のうちに何人か、急に変わる子が出てくるんです」と、そんな場面に何度か遭遇しています。仲間がいれば練習にも熱が入る!夏の暑さも峠を越した9月22、23日の2日間、キッズゴルフの選抜チームはロックヒルゴルフクラブ(茨城県)で、日本プロゴルフ協会(PGA)が主催する「PGAジュニアリーグ」に東京代表として出場しました。同リーグは、1チーム6~14人(9歳~13歳まで)で構成される団体戦で、2人一組となり毎回ペア内の良いショットを採用していく“スクランブル”で相手チームと競います。このフォーマットなら、ゴルフを始めたばかりの子どもでもチームメンバーとして早くから大会に加われます。PGA理事としてジュニア委員を務める加茂靖倫さんPGAの理事としてジュニア委員を務める加茂靖倫(かも・やすのり)さんは「個人ではスコア100ぐらいの2人が組んでも、ハーフ30台で回れたりするんです。バーディも獲れたりするので、子ども同士でものすごく盛り上がっています」と大会の雰囲気を評します。PGAのジュニア育成もゴルファーの裾野を広げることに主眼を置きます。手軽に参加できる競技を通じて、勝つ喜び、負ける悔しさ、上達するうれしさ、仲間との友情などゴルフの奥深い楽しみに触れ、ますます“ゴルフ好き”になってくることを祈るばかりです。PGAジュニアリーグに出場したキッズゴルフの選抜メンバーこうした「ゴルファー創造」を通じて底辺が拡大すれば、必然的に優れたゴルファーが生まれてくる確率も高まります。現在、サンディエゴ州立大学のゴルフ部で活躍する成田瑛麻(なりた・えま)さんは、キッズゴルフ出身です。大学を卒業したら日本でプロテストを受けるつもりという成田さんに子どもたちへのメッセージを求めると、少し考えてからこう言いました。「良い意味でも悪い意味でも、ゴルフを1回1回で終わりにしてほしいですね。例えば65を出して天狗になっちゃう子がいるけれど、それは違うよって言いたいです。逆にミスばかりして82をたたいたとしても、次はそうじゃないことを分かってほしい。寮でルームシェアしているゴルフ部のチームメートとは、よく『It happens』と言って話が終わるんです。そんなこともあるよね、みたいな」成田瑛麻さんとキッズゴルフの高杉青空コーチゴルフはスポーツでありゲームです。ゲームに勝ち負けはあるけれど、その浮き沈みにのまれることなく、人生の視野を広く持っていてほしい、というメッセージに聞こえます。ゴルフを誰かに強制されたことはなく、ずっと好きだったと言う彼女ですが、競技は何度も嫌いになりかけたことがあると言います。競技ゴルフに打ち込んできた彼女だからこその、実体験に裏打ちされた教訓でしょう。人生の伴侶として、ゴルフというスポーツと長く付き合っていてもらいたい。ゴルフが家族の中心にある豊かな生活を、より多くの人に楽しんでもらいたい。だからこそ、もっと多くの人にゴルフの楽しさを伝え、ゴルフ好きになってもらいたい。それが「ゴルファー創造」の背景にある私たちの思いです。<了> 写真・文 PLAY YOUR LIFE編集部 この記事をシェアする 一覧に戻る 関連ストーリー Related Stories 「本物の現場」こそが、ゴルフファンを生み出す最善の場所。大東建託・いい部屋ネットレディス子供の社会科見学イベントレポート ゴルフの普及 2018.08.15 自分の頭で考える子を育てる、ゴルフは“最強の習い事”?! ゴルフの普及 2018.01.25 一覧はこちら