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ゴルフ場が守る“自然の価値“ ~第1回「WELL-GREEN PROJECT」報告~

夏真っ盛りの9月2日(火)、キャロウェイゴルフ株式会社と株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインが共同で立ち上げた「WELL-GREEN PROJECT(ウェルグリーン・プロジェクト)」の第1回活動が、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県茅ヶ崎市)で開催されました。

WELL-GREEN PROJECT」とは、私たちが地球規模で直面する<サステナビリティ>という課題に対して、ゴルフ界として何ができるか? 一企業では難しくても、手を取り合うことでもっとやれることがあるのではないか?という思いに端を発したプロジェクトです。

私たちはまず、キャロウェイゴルフが鳥取県智頭町で行う森林保全活動「キャロウェイの森」と、人材育成ならびに地域貢献活動「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」を視察しました。ゴルフは外遊びであり、外遊びをするための健全な地球環境を次世代につなごうとするこれらの活動は、山陰地方の森林を舞台として、大学の教養課程でゴルフを学ぶ学生たちに、自然に触れ、地域の文化を知り、その生活を実体験してもらうプログラムです。私たちも学生たちと一緒に植林や、林業の現場視察、木工作業を体験しました。

その後、私たちはGDOとしてできることを考えました。以前は環境破壊の代名詞のように語られていたゴルフ場も、時代が変わり、今では都市部の貴重な自然環境として、生物多様性を担保し、多くの人々にとって貴重な憩いの場となっています。実際、私たちがGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスを運営する直前、ゴルフ場をつぶして商業施設を作る計画が、周辺住民たちの反対によって撤回されました。

もし、智頭町のような森林と、茅ヶ崎にあるゴルフ場を同じ<自然>という視点で見るならば、新たな気づきがあるのではないか? そんな発想から、ゴルフ場で自然保護の経済性について学ぶセミナーと、実際にコースに出てゴルフ体験をする1日プランができあがりました。それが、第1回「WELL-GREEN PROJECT」の概要です。

講義を行うGDO茅ヶ崎ゴルフリンクスの伊藤ゼネラルマネジャー

イベント当日、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスの伊藤修武ゼネラルマネジャーは、学生たちにこんな講義をしました。コースに生息する希少な生物や植物のこと。自然に対するさまざまな立場からの意見について。自然保護にはコストが掛かり、ただ放置するだけで良いという自然は都市部に存在しないこと。では、そのコストは誰が負担するのか? ゴルフ場は広大な自然空間を専有しますが、ゴルファーたちが支払うプレー代によってその環境が保たれています。GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスがコース管理に掛ける費用は年間約4000万円です。そう考えると、ゴルファーが自然保護に寄与していることもある側面では事実なのです。

学生たちは講義を聴いたあと、ゴルフ場で実際にプレーをしました。初めてのラウンドに緊張と興奮が入り混じった学生たちは、ゴルフ場の広さに驚き、豊かな芝生に感動し、なにより球が遠くまで飛んだときの爽快さを味わいました。

やったー!

私たちは試行錯誤で「WELL-GREEN PROJECT」を進めており、まだ「これが私たちのサステナビリティ活動だ」と誇れるようなレベルには達していないかもしれません。しかし、この活動は私たちだけで完結するものでありません。まずはキャロウェイゴルフと力を合わせて、これからもゴルフ界として何ができるかを模索し続けていきたいと思います。そして、一緒に取り組んでいただける企業や団体様のご参加を、心よりお待ちしております。

<了>

写真・文 PLAY YOUR LIFE編集部

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