News 2024.11.11 絶滅危惧種も確認!GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス「生物観察会」レポート (2024.8.20) 茅ヶ崎市の協力のもと、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県茅ヶ崎市)で2021年から毎年行われている「生物観察会」が、本年度は8月20日(火)に実施されました。当日確認された動植物について茅ヶ崎市景観みどり課から概要をお知らせいただいたので、一部抜粋してご紹介します。GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスで行われた生物観察会の様子◇ ◇ ◇調査日時:2024年8月20 日(火) 14時10分~16時30分調査場所:GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(白浜町)調査者:谷島 桜、岸 一弘子どもたちも興味津々【特記事項】(1)6番・7番ホール間南側の砂地のオニシバ生育地東側で、オニシバとは異なるシバ類が確認された。複数の専門家に伺ったところ、その一名から「スナシバと思われる」との返事をいただいた。「神奈川県植物誌2018」によれば、スナシバはオニシバとシバの雑種と推定されているが、分類学的位置付けはまだ確定的ではないようである。「神奈川県レッドリスト2020植物編」では絶滅危惧 II 類、「茅ヶ崎市レッドリスト2017」では絶滅種の位置付けとなっている。(2)4番ホール南側にある池の西側で、市の絶滅危惧種に位置づけられているヒナガヤツリが確認された。草刈り管理後間もなかったので、同エリアに生育するヒンジガヤツリを 確認することはできなかった。ヒナガヤツリもヒンジガヤツリと同様に、近年市内他所で の記録が得られていない。(3)4番ホール南側にある池で、水辺指標種に位置づけられているムスジイトトンボ (オス・メス連結中)が確認された。【確認された主な生物】1)植物・県の絶滅危惧II類・市の絶滅種 スナシバ(群生)・県の絶滅危惧II類・市の絶滅危惧種・海岸指標種 オニシバ(群生)・市の絶滅危惧種 ヒナガヤツリ・その他の在来種 クロマツ、ギョウギシバ、イガガヤツリ(出穂、タマガヤツリ(出穂)、ヒデリコ (出穂)、ハタガヤ(出穂)、シロバナサクラタデ(開花)、ヤハズソウ、ヤブカラシ(開花)、エノキ、センダングサ(開花)・重点対策外来種 セイタカアワダチソウ・その他の総合対策外来種 オオフタバムグラ(開花)、アレチヌスビトハギ初めて記録されたスナシバ(写真提供:茅ヶ崎市)出穂したオニシバ(写真提供:茅ヶ崎市)近年市内他地域では記録のないヒナガヤツリ(写真提供:茅ヶ崎市)2)昆虫類[1] トンボ目・水辺指標種 ムスジイトトンボ・その他の在来種 アジアイトトンボ、アオモンイトトンボ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ(成虫、羽化殻)、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ[2] チョウ類・在来種 アオスジアゲハ、クロアゲハ[3] 蛾類・在来種 ナカグロクチバ (南方系種)[4] バッタ目・在来種 クビキリギス(幼虫)、ホシササキリ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ[5] カメムシ目・在来種 アブラゼミ、コマツモムシ、アメンボ[6] コウチュウ目・在来種 ハイイロゲンゴロウ[7] ハチ目・在来種 オオモンツチバチ、セグロアシナガバチ、コガタスズメバチ3)クモ類・在来種 ジョロウグモ(幼体)、キクヅキコモリグモ池で確認されたキクヅキコモリグモ(捕食中)(写真提供:茅ヶ崎市)4)甲殻類・外来種 オカダンゴムシ5)魚類 ギンブナ(幼魚)6)鳥類・在来種 トビ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ムクドリ、オナガ、ハシブトガラス以上 この記事をシェアする 一覧に戻る